この記事は、行政書士試験に4年かけて合格した僕の1年目の記録です。
1年目の受験は2019年(令和元年)でして、174点で不合格でした。
1年目の失敗や、
どの問題集をどれくらいやったら170点台だったのか、
などを記録しておきます。
管理人の受験歴(クリック→)
1年目(2019):独学で174点(LECのウォーク問を中心に勉強)
» 【行政書士受験ブログ】独学1年目、不合格だった理由|勉強時間・使用テキストなど
2年目(2020):独学で176点(スー過去・合格革命肢別を中心に勉強)
» 行政書士試験「独学は厳しかった」2年連続170点台不合格|勉強時間とテキスト
3年目(2021):海外居住のため受験を諦めました。スー過去を一周のみで断念
4年目(2022):192点で合格(スタディング通信講座で勉強)
»「本試験、受けてきました。」結果と感想|難易度など
» スタディング行政書士の実態|400時間使った僕が解説
スタディング公式サイトでも僕の合格体験談を掲載頂いてます。
\2025年合格目標 おすすめ講座3選/
4年かけて合格した僕が厳選。
通信講座 | コース | リンク | ポイント | メリット | デメリット | 講義の分かりやすさ | サポート | 講義時 | 学校の合格実績(R4) | 価格 | 割引情報 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() 伊藤塾 | 行政書士合格講座 スタンダードコース | 公式サイト | カリキュラムのバランスが良い。 | 法律系通信講座で一番有名 実績が高い | 料金高めキスト Web受講の操作性がいまいち | 質問・カウンセリング | 約190時間 | 131名※ | 238,000円 | →208,000円 (11/30まで) | |
![]() 資格スクエア | 森Tの1年合格講座 | 公式サイト | 開講新しい講座だが、すでに実績を出している。 | 大人気講師が担当 コスパが良い | インプットが膨大 | 月1回の相談会 | 質問50回230時間 | ※ | 30名169,400円 | 経験者割(12/31まで15%OFF) | |
![]() | 合格コース コンプリート | 公式サイト | 管理人が合格年度に受講した講座。 合う・合わないがはっきり分かれる。 | スマホで勉強が完結 業界最安水準 自動で学習管理 | 紙テキストが別料金 | 質問が有料 | 73時間 | 216名 | 69,400円 | →58,400円 (11/30まで) |
※正式な人数は公開されていないため、HP上の「合格者の声」を独自にカウントしました。

「絶対合格したい。本試験まで、800時間は確保できる。」→ 伊藤塾 or 資格スクエア
「勉強時間の確保が課題」→ スタディング一択。
と言った感じです。
行政書士試験|独学1年目の不合格体験


試験結果は上記の通り、174点不合格。
勉強時間 | 約400~450時間 |
総合点 | 174点 |
各科目の詳細は、下の通りです。
各科目の点数詳細
法令択一式
基礎法学 | 0/8 |
憲法 | 8/20 |
行政法 | 60/76 |
民法 | 16/36 |
商法・会社法 | 4/20 |
多肢選択式
憲法 | 4/8 |
行政法 | 14/16 |
記述式
行政法 | 20/20 |
民法 | 20/40 |
一般知識
政・経・社 | 4/28 |
情報通信・個人情報保護法 | 16/16 |
文章理解 | 8/12 |
後、6点で合格でした。。
行政法は、15問正当(60点)でしたが、2択で迷った後に正当した問題が2問。
民法も、たまたま正当が1問。
記述式は、ヤマが大当たり。
実力値では、140~150点くらいかと。
それでも、2択で迷って外した問題も2,3問はあったので
一歩間違ったら合格していた可能性も・・。
行政書士試験|独学1年目で使ったテキスト・問題集
下記が僕が、1年目の独学で使ったテキスト・問題集の一覧です。
参考までに消化量・勉強した割合も記載しました。
テキスト・問題集 | 消化量 | 勉強した割合 |
LECウォーク問 | 3周とちょっと | 70% |
よくわかる民法 | 半分くらい | 4% |
よくわかる憲法 | 半分くらい | 2% |
よくわかる行政法 | 半分くらい | 3% |
よくわかる会社法 | 商法だけ | 1% |
行政書士受験六法(東京法令出版) | 過去問併用 | 20% |
行政書士試験|独学で使ったテキスト⑴:よくわかるシリーズ
分量があるのでアウトプット中心に勉強を進めるタイプの僕には合っていませんでした。
本自体は、良書だと思います。
解説は分かり安いですが、図解は少ないですね。
民法の難しいところを理解するためや、
行政法の初めての取りかかり、地方自治法分野で役に立ったかんじです。
»よくわかる民法を使った感想と注意点【受験生レビュー】
»よくわかる行政法の評判と5つの特徴【受験生レビュー】
行政書士試験|独学で使ったテキスト⑵:行政書士受験六法(東京法令出版)
かなりの良書です。
ただ、残念なことに民法改正後の改訂版が出ていません。
行政書士受験六法の良いところ
- 出題された年度が記載:一目で「過去5回も出題されている」、「過去1回だけ出ている」というのがわかるところ
- 判例が載っている:判例が載っていると分厚くなって嫌な人もいると思います。でも、2年目にミニマム六法を使って僕は、判例アリの方が合っていると感じました。
- 過去問が載っている:条文ごとにそれに対応する過去問の掲載があります。これも上記同様、過去問アリの方が僕には合っていると感じました。
行政書士受験六法のデメリット
- 重い・持ち運びずらい
- 同じ判例、同じ過去問が何度も掲載されている。
複数の条文にまたがる横断問題や憲法・行政法で同じ判例を題材としている問題などがあるため、仕方ない事ではありますが。
改訂版が見当たらないので、同じように過去問・判例掲載がある六法は、早稲田経営出版の”行政書士試験六法です。
アガルートの豊村先生も学習経験者向けの六法として紹介していました。
» どの六法を買おうか迷った時に観る動画 豊村慶太講師|アガルートアカデミー行政書士試験
行政書士試験|独学で使った問題集⑴:LECウォーク問 法令編
過去問を網羅しつつ、解説も丁寧。
合格革命の肢別過去問と比較されていますが、
1冊だけ選べと言われればこちらの方が断然オススメです。
レビューはこちら↓


それでは次項から、独学で不合格だった理由について紹介していきます。
行政書士 独学で不合格だった理由①:勉強時間が少なかった


一つ目の不合格の理由は、勉強時間が少ないことです。
総勉強時間は、400-450時間ほど。
独学の場合、800〜1,000時間(予備校の見解
この勉強時間でこなした勉強は下記の通りです。
・LECの過去問を3周とちょっと
・六法の読み込み
・その他(YouTubeでの講義視聴と参考書読み)
順番に見ていきます。
行政書士 独学で不合格|やったこと(1):LECの過去問を3周とちょっと
3周とも過去問と六法を行き来して、わからないところは参考書を見たり、インターネットで調べたりしました。
ネット上の独学者のブログなど読んでいると、皆さん少なくても過去問を5周はしています。
時間・量共に、少なすぎますね。



7,8周くらいしていれば結果が変わったいたかもしれない・・
と考えずにはいられません。
行政書士 独学で不合格|やったこと(2):六法の読み込み
行政書士受験六法(東京法令出版)を使用しました。
六法に全ての情報を集約させ、直前期はひたすら六法を読みました。
この六法の読み込みのおかげで、行政法が15問正当できたので、一つの成功体験はできました。
行政書士 独学で不合格|やったこと(3):その他(YouTubeでの講義視聴と参考書読み)
上の2つ以外に、隙間時間や過去問演習に疲れた時に以下のことをしました。
- 参考書の流し読み
- YouTube(行政書士独学応援チャンネル佐藤先生、アガルート豊村講師、LEC横溝講師)
- 情報通信・個人情報保護法(行政書士独学応援チャンネル佐藤先生のnote) → 3周
情報通信・個人情報保護法の対策は、佐藤先生のnoteがかなりおすすめです。



合格するには最低でも、過去問5周と600時間の勉強は必要だと思いました。
それでも合格率がやっと180点に届く可能性が60%くらいになるかな〜という感覚です。
なので、800時間は勉強したいですね
行政書士 独学で不合格だった理由②:勉強手順の失敗


二つ目の不合格の理由は、 勉強手順の失敗です。
勉強手順の失敗:インプット→アウトプットは、僕には合っていなかった
インプット→アウトプット(テキスト読み→過去問)という手順が失敗でした。
- テキストを読むだけで眠くなる
- テキストのどの部分が過去問で問われるのかわからない
- アウトプットの訓練を始めるのが遅れる
という事態になってしまいました。
独学合格者のブログを読んでいると、この方法を推奨している人が多数いましたが、僕には合っていませんでした。
結局、勉強開始2ヶ月後くらいに、アウトプット→インプット(過去問→テキスト読み)の手順を推奨しているブログを参考に、勉強方法を切り替えました。
勉強手順の改善:アウトプット→インプットにしたら、内容が頭に入ってきた
アウトプット→インプット(過去問→テキスト読み)の手順にすることで、次のようなメリットがありました。
・テキスト読みの際、過去問で問われた点に注意が行く
・本試験のレベル感を知った上で、テキスト読みができる
この勉強方法の具体的な手順は、下のような感じです。
この方法に変えてから勉強のペースがかなり上がりました。
しかし、勉強法には合う合わないがあるので、自分に合った勉強方法を見つける期間を考慮すると、
独学の場合、想定勉強期間よりも1ヶ月くらい早く始めるのが良いかと思います。
行政書士 独学で不合格だった理由③:計画を立てなかった


三つ目の不合格の理由は、計画を立てなかったことです。
本試験までにこなす分量を決めませんでした。
そのため、毎日時間があるの時だけ勉強するスタイルになりました。
その結果、
- 10月に入ってから、商法を捨てることを決める
- 10月に入ってから、情報通信・個人情報保護法の対策をはじめる
- 政治・経済・社会対策分野は対策ゼロ
- 文章理解対策ゼロ
という事態に。
本来であれば憲法(統治分野)や行政手続法の条文暗記など、直前期に重点を置くべきことも手薄になってしまいました。
振り返ってみると計画を立てないってありえないですね。
本試験までにやる量を決めて、計画を立てましょう。
本試験までに勉強する量を決め、月次、週次、日次でやることを決める
あと、
- 勉強できなくなる日は何日かあるので余裕をもった計画を立てる
- 模試・模試の見直しもスケジュールに入れる
と、より良いかと。
行政書士受験ブログ 独学1年目は不合格|まとめ


振り返ってみると、どれも
「そりゃ、ダメでしょ」
というような内容でした。
でも、最初って何も情報がないので意外と気がつかないものなんです。
情報収集したらしたで、情報が溢れすぎていて
どれが正しい情報か
どれが自分に合った情報か
の見極めも難しいですし。
ちなみに、二年目も独学で不合格でした。
1年目の反省を活かしたつもりが、自分の能力見誤っていました。本当に、独学は底なし沼のような感じ。


結局、独学はあきらめて4年目はスタディングを受講して合格。


1年目から、スタディングを受講していれば・・・という後悔は半端じゃないです。
4年間は長かった。
本記事がこれから行政書士試験を受ける方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
そもそも行政書士試験とは、どんな試験か?
満点:300点、合格ライン:180点の試験。
【配点】
法令科目:244点(足切りライン:122点)
一般知識科目:56点(足切りライン:24点)
【科目】
法令科目:憲法・民法・行政法・商法・会社法
一般知識科目:政治・経済・社会・文章理解
【問題の種類】
① 5肢択一式(マーク式):5つの選択肢から1つの肢(妥当or妥当でないもの)を選ぶ選択問題。全54問(1問4点)
② 多肢選択式(マーク式):1つの文章に空欄ア~エがあり、20の選択肢から当てはまる語句を選ぶ問題。全3問×空欄4つ(1空欄2点)
③ 記述式:設問に対して40字程度で解答する問題。全3問(1問20点、部分点あり)
試験のスケジュール・受験者数・合格者数・合格率などは下記サイトから確認できます。
» 一般財団法人 行政書士試験研究センター