この記事では、合格革命 肢別過去問の正誤情報やレビュー、メリット・デメリット、商品情報を紹介します。
管理人の受験歴(クリック→)
1年目(2019):独学で174点(LECのウォーク問を中心に勉強)
» 【行政書士受験ブログ】独学1年目、不合格だった理由|勉強時間・使用テキストなど
2年目(2020):独学で176点(スー過去・合格革命肢別を中心に勉強)
» 行政書士試験「独学は厳しかった」2年連続170点台不合格|勉強時間とテキスト
3年目(2021):海外居住のため受験を諦めました。スー過去を一周のみで断念
4年目(2022):192点で合格(スタディング通信講座で勉強)
»「本試験、受けてきました。」結果と感想|難易度など
» スタディング行政書士の実態|400時間使った僕が解説
スタディング公式サイトでも僕の合格体験談を掲載頂いてます。
と、行政書士受験生歴は4年目になってしまいましたが、その分リアルな情報をお届けできるかと思います。
今回は『合格革命 肢別過去問題集』(以下、肢別過去問)を実際に使用したレビューです。
独学用のテキスト・問題集はどれが良いの?
肢別過去問って、実際どうなの?
本記事の想定読者は、上記のような方。
特に、「肢別過去問を中心に独学を乗り切ろう」と考えている方に役立つ内容になっています。
それでは、解説していきます。
ちなみにアマゾンで買うと1,690円。
独学で行政書士|合格革命 肢別過去問とは
合格革命肢別過去問とは、早稲田経営出版(TAC出版グループ)の合格革命シリーズの過去問題集です。
過去問が選択肢別に掲載されており、過去に複数回問われた肢は一つの肢にまとめ、文言も言い換えるなどの工夫が凝らされています。
Youtubeの行政書士独学応援チャンネルの佐藤先生の紹介により、2019年頃から人気が急上昇。
その他のYoutubeチャンネルやブログでも、多くの合格者がおすすめしていることからも、信頼度がかなり高い書籍と言えます。
また、大手予備校TAC(正確には、TAC出版と経営統合した早稲田経営出版)の提供する独学者向けのシリーズということも信頼できるポイントです。
問題を解きながらインプットができる点が僕の学習スタイルと合っていたので、2年目の独学時にメインの問題集として利用しました。
独学で行政書士|使ってみて分かった、肢別過去問のメリット・デメリット
肢別過去問を実際に使って感じたメリット・デメリットは次の通り。
メリット
- 使用者の情報が多い
- 講義スタイルに切り替え可能(有料)
デメリット
- 訂正するとこが多い
- 解説があまり詳しくない
- 回転数が目的化すると危険
- 五肢択一の演習時間が減る
順番に解説していきますね。
独学で行政書士|合格革命 肢別過去問のメリット2つ
まずはメリットから。
メリット1:使用者の情報が多い
肢別過去問は、「この問題集を仕上げれば合格間違いない」、「この問題集を何周すれば合格圏内」という使用者の情報が多くあります。
行政書士試験ではどの参考書をどれくらい勉強すれば合格できるのか正確な情報が少ないので、このような基準があることは、独学受験生にとっては精神的な安定に繋がります。
メリット2:講義スタイルに切り替え可能
有料になってしまいますが、独学から講義スタイルへの変更が可能です。
TAC独学道場に申し込むことで、TACの佐藤講師が合格革命シリーズの基本テキストや基本問題集を用いた講義を視聴できるようになります。
「合格革命シリーズで勉強してるけど、挫折しそう・・」という方には、ありがたいオプションですね。
独学で行政書士|合格革命 肢別過去問のデメリット4つ
続いては、デメリットです。
肢別過去問を使う人は、知っておく必要があるので、ひとつずつ確認してくださいね。
デメリット1:訂正するとこが多い
肢別過去問は間違い(誤植)が多いです。
そのため訂正するところが多く、手間がかかります。
正誤表を参照すれば1、2時間で訂正はできますが、問題なのは
「また追加の訂正情報出てないかな〜」と気にしながら勉強することことです。
多少の間違いは気にしないで、正誤表の更新を確認するのは、月1回と割り切って勉強に集中すると良いと思います。
デメリット2:解説があまり詳しくない
問題数を確保するために、解説を短くすることは仕方ないですが、
初学者の人がいきなり取り掛かるには、厳しいなと思いました。
問題を解くときは、
憲法 → 基本テキストの判例と見比べながら
民法 → 基本テキスト・六法を見ながら
行政法 → 基本テキスト・六法を見ながら
すすめるといいと思います。
民法は、肢別過去問に入る前にスー過去がおすすめ
» 新スーパー過去問ゼミ”2年目の独学で使用してみたレビュー
デメリット3:回転数が目的化すると危険
肢別過去問は、合格に必要な条文・判例を
一問一答形式で並べているので、95%くらい頭に入れば合格の可能性が高いのは、納得ですが、
思考停止して回転だけを目的化してしまうと、問われ方を変えられたときに対応できません。
僕自身の実体験からです。
肢別過去問は、Youtube、ブログなどで
「○○周すれば合格できる」という情報があります。
正しくは、「合格に必要な知識を習得するためには、○○周すべき」
という意味です。
回転数よりもそれぞれの肢で、「テキストのどの部分か」、「どの条文なのか」を思い出せる状態にしましょう。
と・・落ちてから気がつきました。
デメリット4:五肢択一の演習時間が減る
肢別過去問に執着して、五肢択一形式の演習時間が減ってしまうのは、デメリットです。
五肢択一形式の演習により得られるメリットが多いからです。
- 長い問題文から論点を把握する訓練ができる
- 問題文と選択肢の比較、選択肢どうしの比較からキーワードを拾う練習ができる
- 横断問題を解く感覚を身につけられる
- 捨て肢を切る判断のスピードをつけられる
- 本試験の問われかたに慣れる
などなど・・・
五肢択一の演習は、“問題を解く力をつけられる”という感じです。
肢別の回転数にこだわって、五肢択一の演習時間を減らすと、「知識は持っているけど問題が解けない」ということになりかねません。
本記事一番伝えたいことになりますが、LECウォーク問を回転させた1年目の方が法令科目の点数が高かったですし、実力も着いていた感覚があります。
※個人の感想です。
LECウォーク問もレビューしているので、良かったら参考にしてください。
独学で行政書士|合格革命 肢別過去問2022年版の商品情報
2021年版よりページ数が増えています。
2020年版 896ページ
↓
2021年版 940ページ
↓
2022年版 944ページ
独学で行政書士|合格革命 肢別過去問の最安値は、TAC出版の公式サイト
肢別過去問をどこで購入すれば一番安く買えるのかを調べてみました。
TAC出版CyberBookStoreでの購入だと新品にも関わらず10%OFFの3,762円(税込)の配送料無料でした。
※要会員登録
一方で、アマゾン、楽天、ヤフーでは、4,180円です。
ポイントを使いたい方は、Amazonや楽天から、どうぞ。
独学で行政書士|合格革命 肢別過去問の工夫
- 5肢択一式問題のみならず、記述式問題、多肢選択式問題を一問一答形式に変えて掲載
- 複数回出題されている内容についての肢の文章は、学習に最も適した年度のものを選んで掲載
- 最新の法令・判例に合わせて、必要に応じて問題肢を改題し、解説を変更
下のページを例に解説します。
このページには6つの肢の問題がありますが、過去に複数回出題されている肢が3肢あります。
このページだけで過去問の合計10肢分をカバーしていることになります。
つまり、掲載している問題数よりも多く過去問をカバーしているということです。
それと同時に、何度も出題されている重要論点も一瞬でわかります。
独学で行政書士|肢別過去問集 2021年版 最新の正誤表
2021年11月追記
最新(2021年8月2日)の正誤表ダウンロードはこちらから。
上のTAC出版のページに移動するので、「正誤表」をクリックしてダウンロードしてください。
独学で行政書士|肢別過去問の効果的な使い方
合格革命の基本テキストと併せて利用
上の写真の通り、同じシリーズの合格革命の基本テキストの参照ページの記載があるので、併せて使用するのが効率的です。
特に憲法は、肢別過去問と基本テキストの判例と整合性を取りながら問題を解き進めると理解が深まります。
全ての肢が○になるまで
肢別過去問本書も
「全ての肢が〇になるようにしてください。」
と言及しております。
・各肢の左欄外部の□□□□□について
この□□□□□は、自己の学習結果を記載するものです。
各肢の学習が終わったら、その理解度に応じて、
〇・・・正解をするとともに、その理由までを理解している
△・・・正解はしたが、その理由付けがあいまいあるいは間違っていた
×・・・間違えた
を付け、次回の学習に役立ててください。
そして、本試験日までには、全ての肢が〇になるようにしてください。
出典:肢別過去問5ページ 本書の特徴と利用方法
時間がない場合は、民法6周・行政法4周・憲法3周・商法3周・会社法3周(設立だけ)など自分の状況に合わせてアレンジするのが良いと思います。
ちなみに上記の量は、僕のノルマです。
独学で行政書士|合格革命「肢別過去問」の使い方とレビュー:まとめ
メリット
- 実際に使用して独学合格した人の情報が多い
- 合格に十分な量
- 独学者向けに作られた問題集
デメリット
- 訂正するとこが多い → 正誤表で訂正
- 解説があまり詳しくない → 一回一回、参考書に戻りましょう。民法は、肢別過去問に入る前にスー過去がおすすめ
- 回転数が目的化すると危険 → 肢別過去問を解きながら、れぞれの肢で、「テキストのどの部分か」、「どの条文なのか」思い出せる状態にする
- 五肢択一の演習時間が減る → 五肢択一の演習から得られるメリットは多いので肢別過去問だけに時間を割きすぎない。個人的には、LECのウォーク問がおすすめ。
一番安い購入方法
TAC出版CyberBookStore で購入すれば、新品でも10%OFFの3,762円(税込)です。
肢別過去問の工夫
- 記述式問題、多肢選択式問題を一問一答形式に変えて掲載
- 複数回出題されている肢の文章は、学習に最も適したものを選んで掲載
- 最新の法令・判例に合わせて、必要に応じて問題肢を改題し、解説を変更
使い方
- 合格革命のシリーズと併せて使用。テキストとリンクさせる。
- 全ての問題ができるようになるまでやる
今回は、以上です。最後まで読んで頂きありがとうございました。
合格革命シリーズ含め、他の人気独学教材シリーズとクレアール行政書士講座を費用で比較しています。
ちなみにアマゾンで買うと1,690円。
行政書士講座タイプ別おすすめ9社
【2024年版】
タイプ | 絶対に合格したい | 絶対に合格したい | 絶対に合格したい | 絶対に合格したい | コスパ重視 | コスパ重視 | コスパ重視 | とにかく忙しい | とにかく忙しい | とにかく忙しい |
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合格者数 合格率 | 296名 56.17% | 106名 – | – 48.86% | 26名 – | 125名 – | – – | 複数名 – | 160名 – | – 31.03% | – 54.1% |
評判 | 評判 | 評判 | 評判 | 評判 | 評判 | 評判 | 評判 | 評判 | 評判 | 評判 |
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